千環協から行事開催の速報   20XX年X月XX日


2019年度 技術事例発表会、実務者フォーラム

 

開催概要

 20191122日に「2019年度技術事例発表会、実務者技術フォーラム」をバーディホテル千葉において下記の通り開催しました。「第40回共同実験 水溶液中の全窒素及び全りん結果報告」及びグループに分かれてクロスチェックに関する討議を行いました。

 技術事例発表会では2つの演題について取り上げ、多数の方にご参加いただき盛況でした。

 

1.開会挨拶                             13:3013:35

   千葉県環境計量協会 会長 福田 茂晴

. 来賓挨拶                                                         13:3513:40

千葉県計量検定所 所長 森田 様

3.技術委員会成果発表(発表30分:質疑応答を含む)          13:4014:10

「第40回共同実験 水溶液中の全窒素及び全りん分析」 結果報告  

(株)環境管理センター            渡部 真紀

   ・・・・・・・・・・休 憩(5分)・・・・・・・・・・・・・

4.技術事例発表

1)「橋梁の塗膜調査」                                              14:1514:35

                           (株)太平洋コンサルタント 徳永 様

2)「JIS K 0102に採用された卓上サイズの小型蒸留装置と1台で複数の分析項目に

対応できる流れ分析装置(FIA)                                  14:3515:15

                           (株)三菱ケミカルアナリテック 高橋 様

5.実務者技術フォーラム                       15:2016:20

A:共同実験について

B:小型蒸留、流れ分析及びT-NT-P小型分解装置について(実機展示あり)

 とりまとめ報告・全体討議                                         16:2016:40

6.来賓挨拶                             16:4016:50

    千葉県計量検定所 茂木 様              

7.閉会挨拶                             16:5016:55

    千葉県環境計量協会 副会長 野口 康成              

 

2019技術事例発表会(概要)

 

1.来賓ご挨拶

千葉県計量検定所森田所長、総務企画課茂木様が来賓として出席いただいた。

総務企画課茂木様より下記の話があった。

計量事業所立ち入り検査の状況(留意点)

・検量線の相関係数、標準系列の作製頻度

・計量機器の変更届

・(移動可能な)産業廃棄物の分析結果は計量証明ではなく、分析結果報告書で

・騒音測定データの解析ソフト(レベルレコーダと併用または置換え可)

※茂木様は実務者フォーラムまで同席され、各班の討議に参加していただいた。

 

2.技術委員会成果発表「第40回共同実験 水溶液中の全窒素及び全りん分析」結果報告

(株)環境管理センター 渡部様

33事業所が参加しZスコアは全窒素で84 %、全りんで69 %の事業所が満足な値を得た。変動係数は全窒素8.14、全りん4.65で、全窒素の方がバラツキがみられた。また、試験方法、経験年数、年間検体数、分析着手時期などによる報告値への影響は現れなかった。

 

3.技術事例発表

1)「橋梁の塗膜調査」(株)太平洋コンサルタント 徳永様

橋梁に使用されている塗料には、PCBや鉛・クロムなどの有害物質が含まれており、

環境省より期限付きの塗膜中高濃度PCBの調査が通知されている。なお、本年10月 に改正されたPCB測定方法(環境省)では、適切な定量下限を得るために、GC/ECD法に替えてGC/HRMSGC/MS/MSGC/QMS法を採用することとされている。

 

2)「JIS K 0102に採用された卓上サイズの小型蒸留器と1台で複数の分析項目に対応

できる流れ分析装置(FIA法)」(株)三菱ケミカルアナリテック 高橋様

従来法と同様原理のもとに卓上サイズ化された小型蒸留装置を用いることのメリット(省スペース・省電力、試薬・廃液量の削減、時間短縮)が説明された。また、同装置のオプションとして開発中である全窒素・全りん前処理用の小型分解装置についても紹介された。さらに、窒素・りん並びにフェノール、フッ素、シアン、六価クロム等の多項目分析に対応できる流れ分析装置の特徴(高感度・安定性、省エネ性、メンテナンス性)についても説明された。

これらの設備は会場後部にデモ機が展示され、メーカースタッフの案内のもとに参加者が見識を広める機会が持たれた。

講演後には、設備導入後の精度維持や安全性などに関する質問があった。

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